ヴェーダとバクティ・ヨーガ

ヴェーダとは何ですか?

ヴェーダとは、知識という意味です。

根源の大きな魂である至上主から、宇宙の創造とともに発せられました。

ヴェーダは、宇宙と人類の取扱説明書とも言われています。

 ヴェーダの目的は何ですか?

本当の自分(魂)を知り、至上主(大きな魂)との関係を取り戻し、魂が本来いるべき精神界に行くことです。

主は永遠で、知識と至福と愛に満ちているので、主と接しつながるだけで、苦しみから自由になり、喜びに満たされます。


ヴェーダによれば、この世、物質宇宙に生まれると生老病死と3つの苦しみがあります。

1.自分の心と体から来る苦しみ

2.他の生きものからくる苦しみ

3.天変地異、自然災害から来る苦しみ


また、この世界にいる束縛された生命体は、心が汚れているため、誤ったエゴ(アハンカーラ)をもっています。

1.自分が主人で楽しむ者と思うこと

2.自分の所有しているものを自分のものと思うこと。


この誤ったエゴがあると、自分は肉体である、心であると考えます。

ハートの汚れと誤ったエゴを取り除くと、自分が魂であると気づき、その魂が大きな魂と関係があることを悟ります。


ヴェーダは、宇宙のこと、生命のこと、主のこと、時のこと、カルマ(因果応報)の法則のこと、

苦しみから自由になる方法、さまざまな幸福を得る方法、自己と至上主を悟る方法などを解き明かして、

人々を物質自然の法則から自由にし、永遠なる幸福を得て、主の住処である精神界に戻らせることを目的としています。

ヴェーダの種類

 ヴェーダは、概ね以下の種類に分けられます。

1.リグヴェーダ、サーマヴェーダ、ヤジュルヴェーダ、アタルヴァヴェーダ(4つのヴェーダ)

2.ウパニシャッド(奥義書)

3.プラーナ(歴史書)

4.マハーバーラタ、ラーマーヤナ(叙事詩)

5.ヴェーダーンタ・スートラ(要約書)

6.その他、補助的ヴェーダ:アーユル・ヴェーダなど

人生の目的とは何ですか?

ヴェーダによれば、人生の目的は、永遠の喜びを得ることだといわれます。

喜びには3種類あります。


1.肉体次元の(感覚的)喜び

2.心・エゴ次元の喜び

3.魂次元の喜び(永遠の喜び)


自分を肉体であると考えるならば、自分の五感を満足させることが重要と考えます。

でもこれは一時的です。


自分を心やエゴとして考えれば、優越感を得るかもしれませんが、これは劣等感を伴い、やはり一時的です。


自分を魂と考えれば、魂次元の喜び、大きな魂との関係から起こる喜びを求めます。

これこそが永遠の喜びです。

至上主は、大きな魂であり、永遠と知識と至福の性質をもっているので、

奉仕によって至上主とつながる(関係を持つ)と自然と大きな至福に包まれます。

ヴェーダはどのように学べば良いですか?

正統な師からヴェーダの結論学んだ師匠(グル)から学びます。

ヴェーダによれば、知識を得るには、3 つの方法があるといわれます。


 1.経験を通して知識を得る方法

 2.事象やデータから、推論する方法

 3.シュルティ(聴聞)、つまり知っている人、特に至上主とか偉大な聖者から聞く方法


ヴェーダは何千年、何万年、何百万年ものあいだ、師匠から弟子へと代々口伝で伝わってきました。

知識(ヴェーダ)は本来、本で学ぶものではなく、師に質問して得られるものです。


ヴェーダには、宇宙の構造、時、生命、至上主、カルマ(因果応報)の法則、心と潜在意識、死後の世界、

未来に起こること、苦しみの原因、人生の目的、心の平安、至高の愛など、驚くべき知識で満ちており、

人知を超えている情報がたくさん記述されているのです。


ところが、ヴェーダ経典は膨大なので、何が本当に大切な教えなのか、自力で理解することは非常に困難です。

ですから知っている人、悟っている人から素直に聞く、

特に至上主クリシュナから師弟継承でつながる師から学ぶことが必要です。

ヨーガとヴェーダはどのような関係なのですか?

ヨーガとはサンスクリット語で「つながる」という意味です。


では、何とつながると幸せになれるのか? 

それを教えてくれるのが「ヴェーダ」です。


なぜなら、ヴェーダは宇宙の取り扱い説明書なので、私たちの根源、エネルギーの源である至上主を示してくれるからです。そのエネルギーの源、根源の至上主とつながる実践方法が「ヨーガ」です。

代表的なヨーガの種類とは?

ヨーガには様々な種類があります。

ヴェーダ経典のエッセンスを説く『バガヴァッド・ギーター』では、ヨーガのことをおもに次のように説明しています。


1.カルマ・ヨーガ

 行為のヨーガ。無私の心で行為の結果を主に捧げるヨーガ。

2.ギャーナ・ヨーガ

 知識のヨーガ。知識や思索によって真理を理解しようとするヨーガ。

 おもに主の非人格的様相(ブラフマンの光など)を瞑想する。

3.アシュターンガ・ヨーガ(ラージャ・ヨーガ)

 8段階のヨーガ。主の非人格的様相(ブラフマン)あるいはハートに宿る至上主パラマートマーを瞑想するヨーガ。

4.バクティ・ヨーガ

 至上主に愛と献身を捧げるヨーガ。主の喜びのために奉仕するヨーガ。

 主クリシュナは『バガヴァッド・ギーター』の中で、バクティ・ヨーガは最も優れたヨーガであると言っています。

バクティ・ヨーガをするとどんな恩恵が得られるのですか?

主にいつも保護されます。

つまり、必要なものは運ばれ、持っているものは守られます。

この苦しみの世界から自由になり、主のもとに帰ります。


バクティ・ヨーガとは、至上主クリシュナに、身も心も言葉も捧げて、愛と献身で主に仕えるヨーガです。

宇宙も万物もすべては主の所有物。

私たちのものは何一つなく、すべては主のものです。


私たちが主人ではなく、主こそが主人です。

主の満足のために愛情をもって仕えることによって、自然と物質的束縛から解放され、

主への愛に浸って完全に満たされます。


主に仕えていれば、すべて必要なものは用意されます。

自然と人生の目的が達成されます。

何よりも主クリシュナから愛されるようになります。

大金持ちの親を愛し仕えれば、やがてすべての財産を相続できるように、

主を愛し、愛されれば、すべてを得ることができるようになります。


「すべての行為を私に捧げ、ただ、ひたすら私を想い、純粋に私を崇拝する者たち、

 常に心を私に結びつけている者たちを、私はすみやかに輪廻転生の海から救い出す」

 『バガヴァッド・ギーター』12章6-7節


「物欲もなく、私(クリシュナ)の超越的な姿を想い、

 愛と献身をもってただひたすら私を崇拝する者たちに私は必要なものを与え、

 もっているものを失わないようにする」

 『バガヴァッド・ギーター』9章22節


「常に私を想い、私の信者となり、私を崇拝し、私に敬意を捧げなさい。

 そうすれば、あなたは必ず、永遠で知識と至福に満ちた私の住処に来る。

 あなたは私の親友であるから、これを約束する。」

 『バガヴァッド・ギーター』18章65節

バクティ・ヨーガはどのように学ぶのですか?

バクティ・ヨーガは、主クリシュナから師弟継承を通して、受け継がれてきた正統な師から聞いて学びます。

自力での進歩は困難で、師の慈悲によって進歩します。


慈悲とは、より高いところから流れてくるものであり、そのために、師を受け入れる必要があるのです。

謙虚な気持ちで師に尋ね、教えを聞いて、師に仕えながら、バクティ・ヨーガを実践します。


基本は主クリシュナに関することを「聞くこと」「唱えること」「思い出すこと」です。

ヴェーダ経典によると、今の時代には「マハー・マントラ」を唱えることが勧められています。


「マハーマントラ」

ハレー クリシュナ ハレー クリシュナ クリシュナ クリシュナ ハレー ハレー

ハレー ラーマ ハレー ラーマ ラーマ ラーマ ハレー ハレー」


これが苦しむ原因であるカルマを取り除き、スピリチュアルな愛を得る方法です。